逃げ恥はRPGだ。

なぜRPGは人を惹きつけるのか。

それはレベルアップを実感できるから。

(もちろんその他の要因もたくさんあるけどここでは割愛。)

 

ありとあらゆる娯楽にはレベルアップの実感という面がある。

 

石原慎太郎が以前「男は30過ぎたら走り始めるもんだ。」というようなことを言いきってのけぞりました。

でも、たしかに30歳を過ぎると仕事上の急成長感を感じにくくなる。

その分自分の成長を感じることができる、一番手っとりばやくて、健康によくて、お金もかからない趣味はランニングなんですよね。

 

 

スターウォーズアバター等々売れている映画には主人公の成長を疑似体験させてくれる要素が入っていることが多い。

君の名は。」は努力ではなくて、「入れ替わり」というチートだけど、モテようになったりするレベルアップ要素をちょっとだけ入れている。

 

逃げ恥もしかり。

みくりも平匡も百合ちゃんも風見くんも、みんなレベルアップする。 そしてドラマを観る人もそれを疑似体験できる。

 

その中でもね、あまりにも目立ちにくいんだけどね、平匡さんのレベルアップっぷりが一番すごいですよ!?!?!?

 

この日記を読んだ人には、この平匡さんのレベルアップっぷりを今後注目してもらいたい。

逃げるは恥だが役にたつ 第8話 因数分解と素因数分解の言い換えに関する疑問

平匡さんは、パラレルワールドの僕だなあと日々思うこの頃。

ほんとに幸せになって欲しい。

ドラマ内の平匡さんの気持ちが痛いほど分かるので、ドラマを見ていてとても苦しいくらいです。

 

でも、第8話の最後の電話のシーン。みくりさんが因数分解と言って、平匡さんがわざわざ素因数分解と言い換えたその気持ちが理解できませんでした。


ーー以下どっかの感想ブログからの引用ーー 

み「気持ちは固まったから私から話します」

み「自分の気持ちを因数分解してみたんです。余計なことをとっぱらって最後に何が残るか。」

平「素因数分解ですね」

み「はい」
ーー引用終了ーー

それって、わざわざ言い換えるほどこだわるところ?と疑問に思いました。
まあそもそも因数分解素因数分解ってなんだっけ?だったので調べてみたけど、やっぱりしっくりこない。
別にどっちでもよくね?

むしろ「とっぱらって」だと引き算じゃね??
言葉を大切にする平匡さんだからこそ、この言い換えには重要なポイントがあるはず。
で原作にあたりました。
ーー逃げるは恥だが役にたつ第5巻P145-146より引用ーー
み「私、あれから自分の気持ちを改めて因数分解してみたんです。」
 中略
み「それで結局自分は何がしたい 何をしてほしいのかっていうのを こう 割っていったんです。」
ひ「あ 素因数分解ですね」
ーー引用終了ーー

これなら、因数分解をわざわざ素因数分解と言い換えた訳が理解できる!!
因数分解はたすき掛けとかして分解できる式を探すんですよ。
でも素因数分解素数で割って、また割って、って感じでやっていく。
みくりが「割っていったんです。」ってところに平匡さんの「言葉の定義をしっかりしたい病」が出ちゃったんですねー。


惜しい!!脚本練りにねっているのにー。この部分は「重要な話なのに些細な言葉の定義にひっかかって言い直しちゃう位、可愛い平匡さん」の演出をするために残したセリフだけど、はしょり過ぎたせいでちょっと意味のわからない言い換えになってしまったのではないか?
と、私は視聴者の皆さんに訴えかけたいと思うわけです。

「いやいや、ドラマのセリフでも言い換えする理由はあるんだよ!!それなね・・・・。」という解説できる方がいらっしゃれば是非教えてください!!